トンネル人生、のらりくらり。
誰かが、うつ病による抑鬱状態を「うつトンネル」と例えたらしい。
それを伝え聞いて、思ったのは、
「じゃあ、私はずっとトンネルの中だなぁ」
ということ。
トンネルには必ず出口がある、という言葉があるけれど、
どうも私のトンネルは海底トンネル、それか地の底にあるらしい。
そう、私はうつ病である。
8年ほど前に診断された。
誤解のないように言うと、うつ病は「脳の伝達物質の異常」である。
噛み砕いて言うと「脳の中の感情、やる気、元気、その他諸々のスイッチが正常に働かない状態」だ。
私はそう理解しているし、そういう風に周りにも説明している。
ただの「今日面倒臭いから何もしない」というものではないのだ。
一日限りのものでは決してない。
「うつ病」なんなのか、それはまた今度語りたいと思う。
ブログのスタートにいきなり持ってくるには、混みいったお話だ。
話は戻る。そう、言い得て妙なのだ。
「抑鬱状態はトンネルのようだ」
確かにそうだ。ひどく鬱屈とした気持ちはうつ病であっても、抜け出す瞬間はある。
それが、一時間後なのか、一週間後なのかは個人差、及びカウンセリングや投薬治療の差があるだろう。
しかし、私としては、抑鬱状態だけがうつ病ではなく、その他諸々の症状全部ひっくるめて、うつ病なのである。
そうすると、私にとってのトンネルは「頭のスイッチが馬鹿になっている状態が続くこと」なので、
つまり、私はずっとトンネルの中にいるのだ。
うつ病と診断されたのは先述の通り、8年前だ。しかし、自分の思考がおかしい(のちにそれが唯の考え方ではなく、脳の異常と気づくのだが)と気づいたのは、16歳の時であった。
そして、その時点で自分のおかしい状態は何年も続いていたのだ。
10歳になる前から、抑鬱状態と日々向き合ってきた。
これが、私のブログタイトルに繋がる。
私の人生、ほぼトンネル。
時々、光が差しこむことはあるが、出口は今の所見当たらない。
ここまで辛抱強く読んだ奇特ないらっしゃったら、これからどんな暗いブログが始まるんだろう、と思われるに違いない。
しかし!
タイトルの後半を見て欲しい。
「のらりくらり」
トンネルの中でも生活はできる。
日々の抑鬱状態から逃げるのでもなく、しかし、がっぷり四つで組み合うのでもなく、
のらりくらりと生きている、そんな私の日々の記録である。
うつ病は必ず治る!いや、治らない!
などという論争の外で、私は私の生活を営んでいる。
そんなぼんやりと、とぼけた感じのブログを、トンネルの中からお送りする。
どうぞ、以後お見知り置きを。